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上々の みかん一山 五文かな 一茶
立冬から暮れにかけて、みかん畑は収穫に忙しくなります。
みかんは日本で最も多く生産されている果物ですが、昭和50年頃をピークに減産が続いているそうです。
そういえば最近の子供たちは、みかんを食べなくなったような気がします。木枯らしの季節、ぬくぬくとコタツに入って無心にみかんを口に運ぶ。そんな小さな幸せを感じるのは、少数派になってしまったのでしょうか。
みかんは古くから冬の大切なビタミン源でした。 元禄の頃紀伊国屋文左衛門は、紀州から大しけの海を越えて命がけで豪商にのし上がったのは有名な話です。このときのみかんは小みかんといって、小ぶりで香り良く、種が多い種類のものでした。一茶が詠んだのもおそらく同じものでしょう。
今はみかんといえば、程よく甘く種無しで食べやすい温州みかんがほとんどです。温州というのは中国南東部の地名で、柑橘類の有名な産地なんだそうです。温州みかんは300年ほど前に鹿児島で生まれた純粋の日本種ですが、どうも名産地にあやかって名前を拝借したと思われます。
さて、知られるようにみかんにはビタミンCが豊富に含まれていて、二つも食べれば一日の必要量が補えます。皮は乾燥させて煎じて飲むとせきやタンを鎮め、食欲増進の効果もあるといわれています。みかん風呂も肌をなめらかにして、体を芯から暖めてくれます。
なるほど、みかんは風邪退治にはもってこい。やっぱり日本の冬にはかかせないのです。
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