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今年もそろそろ梅雨入りの季節ですが、長い日本列島北海道だけは梅雨知らず。六月の声をきくと、花も緑も一斉に萌え出で広い台地を埋めつくします。冬の間牧舎につながれていた牛たちも、澄み渡った空気の中でのんびりと草をほおばります。そして、濃厚な乳をいっぱい出すようになります。
青々と育った牧草にはカロテンが豊富で、それがバターやチーズの色にもあらわれます。夏草をたっぷり食べた牛のミルクから作るバターはほど良い黄色に、主に干し草を食べる冬のバターはより淡い黄色に。何気ない一片のバターもミルク、牛とその元をたどっていくと、草や土、おいしい空気にまでいき着くというわけですね。
大まかに言うと、バターはミルクの中の無数の脂肪球の膜が破れ、脂肪どうしがくっつき合ってできます。バター一箱分(225グラム)に要するミルクはおよそ6リットル。これだけたくさんのミルクのおいしさが、香り高いバターに生まれ変わるのです。
また、バターはいわば美人のもとともいえます。肌をみずみずしく健康に保つ天然のビタミンAをたっぷりと含んでいるからです。
さて、トマト、なす、ピーマンなどをざく切りにしてバターで炒めるだけでできる豪快夏野菜のソテー。かりかりに焼いたフランスパンにニンニクをこすりつけ、バターをたっぷり塗ったガーリックトーストも手軽でおすすめです。
うっとうしい梅雨の季節、さわやかな北海道に思いを馳せて、バターのメニューで元気に過ごしましょう。
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